【総まとめ】離婚の証拠 | 不倫・浮気・モラハラなどの集め方をご紹介

離婚の証拠って必要?
なんのために集める必要があるの?
どんな証拠が必要なの?
集める際の注意点は?

この記事ではこのような疑問、悩みにお応えします。

離婚の証拠は裁判だけに必要となるものではありません。実は、夫婦の話し合いを有利に、スムーズに進めるためにも必要なのが離婚の証拠です。離婚の証拠は相手に話し合いを切り出す前に集めておく必要があります。
そこで、今回は、なぜ離婚の証拠を集めておく必要があるのか、どんな証拠を集めておく必要があるのか、集める際の注意点は何かについて詳しく解説していきたいと思います。

なぜ離婚の証拠を集める必要がある?

それでは、さっそく、なぜ離婚の証拠を集めておく必要があるのか確認していきましょう。

話し合いを有利に、スムーズに進めることができるから

まず、冒頭でも述べましたが、離婚の話し合いを有利に、スムーズに進めることができるからです。
もし、離婚の証拠を集めておかないと、ご自分の主張を相手にきちんと伝えることができません。また、相手に反論する隙を与えてしまいます。その結果、お互いの主張と主張がぶつかり合い、話し合いを冷静に進めていくことが難しくなります。
一方、離婚の証拠を集めておけば、ご自分の主張を相手にきちんと伝えることができます。相手の反論にも冷静に対応でき、話し合いを冷静に進めることができます。その結果、ご自分の主張を相手にきちんと伝えることができ、ご自分が望んでいた結果を手にすることにつながります。

裁判で離婚することができるから

次に、裁判での離婚を目指す場合は、裁判上の離婚理由を存在することを証拠によって証明する必要があるからです。
相手に離婚を切り出しても、相手が離婚に合意してくれるとは限りません。あなたがいくら離婚を望んでも、相手が離婚に合意しない以上、協議、調停による離婚はできません。そして、調停で離婚できない場合は、最終的には裁判で離婚を目指す必要があります。
ただ、裁判で離婚できる理由は限定されており、かつ、その理由が存在することを、離婚を請求する側が証明しなければなりません。その際に必要となるのが離婚の証拠です。

離婚の証拠一覧

では、ここからは離婚の証拠の一例を「裁判上の離婚理由」と「離婚条件」にわけてご紹介していきます。

裁判上の離婚理由に関する証拠

まずは、次の裁判上の離婚理由に関する証拠からみていきましょう。

・不貞
・悪意の遺棄
・3年以上の生死不明
・性格の不一致
・DV、モラハラ

不貞(不倫・浮気)

・写真・動画(配偶者と不倫相手とがラブホテルに一定時間滞在したことがわかるもの、配偶者が不倫相手と性交渉したことがわかるもの)
・自白
・自白が録音された音声データ
・探偵の調査報告書

悪意の遺棄

・同居義務違反に関する証拠 
 ・別居したことがわかる住民票
 ・別居の経緯を記した日記、メモ
・協力義務違反に関する証拠
 ・家事放棄、育児放棄がわかる写真、動画 
・扶助義務違反に関する証拠
 ・源泉徴収票
 ・給料明細書
 ・預金通帳
 ・浪費がわかるクレジットカードの利用明細など

3年以上の生死不明

・配偶者と最後に交わしたメール、手紙、電話の通話履歴
・警察が発行する捜索願受理証明書

性格の不一致

・ケンカした際の録音データ
・メール、手紙
・第三者の証言

DV、モラハラ

・診断書
・被害の様子等を記録した写真、動画
・警察等の相談先に相談した際の対応記録
・目撃者の証言

【離婚条件】に関する証拠

次に、以下の離婚条件に関する証拠をみていきましょう。

・親権
・養育費
・財産分与
・婚姻費用
・年金分割

親権

・母子手帳
・保育園、幼稚園の連絡帳
・子どもとの触れ合いがわかる写真、動画
・日記、メモ

養育費

・給与明細書
・源泉徴収票
・確定申告書

財産分与

・預金に関する証拠
 ・預金通帳
 ・残高証明書
・各種保険に関する証拠
 ・保険証券
 ・解約返戻金証明書
・不動産に関する証拠
 ・売買契約書
 ・登記事項証明書(不動産登記簿)
 ・固定資産税の納税通知書
 ・固定資産評価証明書
 ・金銭消費貸借契約書
 ・住宅ローンの償還予定表

婚姻費用

・別居時に取り交わした合意書
・調停、審判調書

年金分割

・基礎年金番号がわかるもの(年金証書、基礎年金番号通知書)

離婚の証拠は自分で集める?

ここまでご紹介してきた証拠は、ご自分で集める必要があります。というよりも、配偶者であるあなたでしか集めることができない証拠といっても過言ではありません。
まずは、離婚理由は何なのか、どんな離婚条件について相手と話し合う必要があるのか明確にした上で、それぞれに応じた証拠を集めていきましょう。
なお、不貞(不倫・浮気)に関する証拠集めに関しては、探偵に依頼することも可能です。

離婚の証拠を集める際の注意点

最後に、離婚の証拠を集める際の注意点をみていきましょう。

バレない、感づかれない

まず、離婚の証拠を集めていることにバレない、感づかれないことです。
相手に離婚の証拠を集めていることがバレたり、薄々気づかれたりすると、相手に証拠隠滅され、証拠を集めることが難しくなってしまいます。
離婚の証拠を集める際は、普段の相手に対する言動、離婚の証拠を集めるタイミング、離婚の証拠を扱った後の証拠の置き場所、向き、位置などについて細心の注意を払う必要があります。

必要な場合はコピーをとる

次に、相手名義の預金通帳など、ご自分で持ち続けることが難しい証拠はコピーを取っておきましょう。直ちにコピーすることが難しい場合は、スマホで該当箇所を写メしておきましょう。
コピーを取る際は、誰の、何の証拠がわかるようにコピーを取ることが必要です。証拠の全部をコピーすることが難しい場合は、最低限、必要な箇所のみをコピーしておきましょう。たとえば、相手名義の預金通帳であれば、別居または離婚時の直近の箇所をコピーしておけば大丈夫です。

集めきるまで別居しない

次に、離婚の証拠を集めきるまでは別居しないことです(ただし、DVや虐待を受けており、生命、身体に重大な危害が及ぶおそれが大きい場合は除きます)。
離婚の証拠の中には、相手名義の預金通帳やスマホの中の写真や動画など、相手と同居しているからこそ集めることができる証拠があります。別居してしまうとこうした証拠を集めることができませんので、離婚の証拠を集めきるまで別居しない、集めきってから別居することが大切です

集めきるまで離婚を切り出さない

最後に、同居している場合は、離婚の証拠を集めきるまで離婚を切り出さないことです。
離婚の証拠を集めきる前に離婚を切り出すと、前述のとおり、離婚の証拠を隠滅されてしまうおそれがあります。また、離婚の証拠のみならず、預金などの財産を使い込まれたり、隠されたりする可能性があります。
相手に離婚を切り出すのは、離婚の証拠集めなどの準備が整ってからにしましょう(ただし、ただし、DVや虐待を受けており、生命、身体に重大な危害が及ぶおそれが大きい場合は除きます)。

まとめ

離婚の証拠は、離婚の話し合いを有利に、スムーズに進めるため、裁判で離婚理由を証明するために必要です。離婚の証拠は、相手に証拠隠滅されてしまわないよう、別居、あるいは離婚を切り出す前に集めきることが大切です。

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投稿者プロフィール

小吹 淳
小吹 淳
離婚分野を中心に取り扱う行政書士です。 行政書士に登録する前は法律事務所に約4年、その前は官庁に約13年勤務していました。実務を通じて法律に携わってきた経験を基に、離婚に関する書面の作成をサポートさせていただきます。